お茶は3時間になった。
相手はよく喋った。自分の話をした。父親の話を避けながら、した。百合は聞いていた。
面白い人だな。
それだけ思っていた。
帰り道、コンビニに寄った。好きなプリンが残っていた。少し嬉しかった。
彼は毎日連絡をくれた。会うたびに花を持ってきた。百合は花の名前を知っていた。2万冊の中に、植物図鑑が何冊かあった。でも彼には言わなかった。
言う必要もないか。それだけだった。
3ヶ月後、彼は言った。「結婚してください。」
フレンチレストランだった。指輪が出てきた。
百合は指輪を見て、綺麗だと思った。
3秒考えた。
この人と一緒にいると、面白いことが起きそうだ。
「いいですよ。」
ナンパの返事と、同じ言葉だった。