五十音 百 · Literary Fiction · Social · 2026
週42時間12分。スクリーンタイムの数字を見た日、森田文香は気づく。時間はお金と違って貯金できない、利息がつかない元本だと。
Chapters
第一章
週42時間12分。一日平均、6時間。時間がない、って毎日言ってたのに。
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第二章
時間は、いわば、利息がつかない元本なんだよ。使っても使わなくても、毎日、同じだけ勝手に減っていく。
第三章
未来の自分を、赤の他人くらい遠くに感じてる人が多いの。だから、簡単に先延ばしできる。
第四章
みんな、後でって思ってたんだよ。でも、時間には「まだある」っていう保証が、実は1秒もないの。
第五章
元本は減る一方。でも、使い道によっては、利息みたいに積み上がるものもある。
第六章
SNSの通知を、ほとんど切った。代わりに、母親の話を、きちんと最後まで聞いた。
第七章
今日、一番長く一緒にいたいのは誰ですか?わかってない人の方が多いよ。
エピローグ
時間は、増えていなかった。使い方が、少しだけ変わっただけ。