五十音 百 · All Works
文芸・ミステリー・SF・エッセイ他
Science Fiction · Philosophical · 2026
~An Orchestra of Stars~
太陽が少しずつ暗くなっていく中、宇宙飛行士・雫が出会った、岩の姿をした知的生命体コハク。追ってきた「ウイルス」の正体は、思いもよらないものだった。映画『プロジェクト・ヘイル・メアリー』に着想を得た物語。
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Contemporary Fiction · 2026
夏より冬の方が、電気代が高いのはなぜか。エアコンは熱を「作る」のではなく「運ぶ」機械だと知った日、高橋蓮は自分の中の「熱の作り方」にも気づき始める。「いくらですか」シリーズ。
年収680万円。手元に残るのは月6万円。住民税の封筒を初めてちゃんと開けた日、田中誠の世界は少しだけ変わり始めた。
通帳に印字された八桁の数字。それは自分の全財産だと思っていた。だが「消費寄託」という三文字を読んだ日、田中誠はその金が銀行への無担保の貸付だったと知る。「手取り、いくらですか」続編。
週42時間12分。スクリーンタイムの数字を見た日、森田文香は気づく。時間はお金と違って貯金できない、利息がつかない元本だと。「いくらですか」シリーズ。
契約した覚えのないオプション料金、月3,278円。無料のSNSが売っているのは「注目」だと知った日、桜井海斗は自分のスマホの通知を見直し始める。「いくらですか」シリーズ完結編。
Contemporary Fiction · Mystery · Social · 2026
生年月日が同じ「小原志乃」が、三人いた。違うのは、たった一つの点だけ。名寄せ担当の派遣社員・橘ハヅキが辿り着いた、消されようとしている「保留領域」と、日本語の忘れられた音の物語。
Contemporary Fiction · Mystery · Social · 2006-2026
北半球の館山と、南半球のダニーデン。同じ現象を測ったはずの二つの観測記録が、逆向きだった。二十四歳の派遣社員・甲賀ミサキが辿り着いた、「決められないもの」をめぐる四十年越しの物語。「濁点島」前日譚。
Literary Fiction · Mystery · 2026
~ムーの子供たちへ~
古代ムー大陸の記憶を継ぐ子供たちの物語。五つの色に秘められた謎が、現代と太古の世界を繋ぎ、失われた真実へと導く。
~広がる波紋~
2026年、イラン攻撃のニュースをきっかけに一人の日本人女性が気づき始める。遺跡の破壊、ユーフラテス川、黙示録の預言——すべてが一本の糸で繋がっていた。
~梢は天に、根は地に~
三十年間、計画の内側にいた男が、初めて地上を見た。イスラエルの諜報機関員・エレズ。奥多摩の杉林で根を張り始める、「絵馬」と同時代を内側から描く物語。
Literary Fiction · Mystery · 2027
~救世主はあなた自身~
普通の若者・山下拓海は、ある日奥多摩の山で一人の男に出会う。救世主は、ずっと自分の内側にいたと気づく物語。
(わだち)
28歳の蓮見百合は、静かすぎるくらい静かだった。離婚して、一人になって、また本を読んでいた。銀座四丁目で、一瞬だけ目が合った男がいた。なんのために生き残っているんだろう。答えは、森の中の轍が教えてくれた。
Literary Fiction · Spiritual · Historical · 2026
黒い大地
戸籍に「男」と書かれた女。前世の記憶と、帳簿の向こうの顔。ナイルの黒い土が教えてくれたこと。
ケメト 第二部
大洪水以前から数千年。サン・ジェルマン伯爵が残したかった記録と、それを書類にした女の話。
Contemporary Fiction · Historical · Social · 2026
竈の煙は、どこへ
堺の古墳で、颯太はカメラを止めた。レンズの向こうに立っていたのは——1700年前を生きた天皇だった。「灯りは、おびただしい。されど——煙が、見当たらぬ」
SF · Short Story · 2026
宇宙人のアルとゼラは、今日も第三惑星を観察している。
夜、見知らぬ女が訪ねてきた。彼女は時間を遡って、世界の終わりを見てきたという。
Literary Fiction · SF · 2037
数値に出ないものを
2037年。診断はすべてAIが担い、医師は署名する機械になった。早期退職した58歳の男は「眠れない」の意味をAIに説明できなかった。数値に出ないものを診る場所が、まだそこにあった。
小さなパソコン教室に、授業料を払わない生徒がやってきた。玉城玄、70歳。誰も気づかないうちに、十年先の景色を見ていた男の記録。
Essay · 2026
玄さんが言った。「この娘は、六本木の女だぞ」その一言で、空気が変わった。見えない線引きの正体を、十年後に自分で調べた女の記録。
Speculative Fiction · 2026
これは完全なるフィクションである
6月の午後、スーパーで買ったトマトの種をプランターに埋めた。3ヶ月後、またから出た新芽を眺めながら、幸は気づく——植物も、またから命を出す。廃棄されるはずだった種が命になったように、循環は止まらない。