五十音 百 · Contemporary Fiction · Historical · Social · 2026

民のかまど

竈の煙は、どこへ

堺の古墳で、颯太はカメラを止めた。
レンズの向こうに立っていたのは——1700年前を生きた天皇だった。
「灯りは、おびただしい。されど——煙が、見当たらぬ」

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